建築マップを総合管理するページでご覧になっている建物情報は、すべてCSV形式(Comma Separated Value format)で一括管理しており、要求に応じてGENERATORという名のスクリプトが 検索・並べ替え作業をおこなって表示しております。GENERATORの検索フォームとその表示ページは、改変しない限り建築マップの参加者でなくとも各自のページにframeset
要素やiframe
要素を用いて使用しても構いません。また、GENERATOR Scriptそのものも木村さんのご好意によりコードを公開しております。GENERATOR.CGIのソースを改変しても構いません。
ホームページで表示しているGENERATORは、過去1ヶ月以内に登録された建物紹介ページを表示しています。
GENERATORで表示されるページは、箇条書きになっています。並び方の順番を説明します。項目は、最初に建物の画像、英語または原語表記の建物名、英語または原語の地域、国、設計に携わった人の名前、続いて日本語表記での建物名、所在地、設計に携わった人の名前、最後に建物紹介ページを作った人のハンドルネーム、建築マップの登録番号を数字で表示しています。設計に携わった人物が分からない場合などは、その箇所を無視して次の項目を表示するので、順番がズレる場合もあります。建物画像には、alt属性で英語または原語、続いて日本語表記の建物名を用意しています。
GENERATORスクリプトは、http://www.radika.com/ の管理者である木村さんに作成していただきました。
2001年2月17日 kimura
その昔ARCHITECTURAL Mapでは、建物名や設計者など、
それぞれの建物紹介文書に固有の項目情報を抜き出して、
一つの建物紹介文書につき一つのファイルを用意してファイル単位で管理されていました。
それらのいくつものファイルを全文検索スクリプトを使って検索されている姿は、
あたかも積み重なった木の葉から目的の一葉を選別しているようでした。
それを見て静的なHTMLファイルと簡易検索スクリプトとの組み合わせで
ここまでできるのかと大変感銘を受けました。
同時にこれだけ項目情報が整理されているのであれば、
もう一歩でより柔軟に項目情報を利用できるようになるのではないかと思いました。
しばし躊躇した挙句、やはりスクリプトを作成することにしたのですが、
何よりも中途半端に頓挫する可能性を懸念しました。
スクリプトで処理する以上はスクリプトとは別個に、その処理する対象となる
情報の源が必要になります。
既存の400件近い建物紹介文書から、
建築物名、使用用途、設計者、URLなどの文書に関する情報を
項目ごとに抜き出した項目情報ファイルを作成してもらわなければなりません。
大変な負荷をかけてしまうことは明らかでした。それでもその負荷を
許容してもらわなくてはなりません。現実としてそんなファイルを
作成してもらうことが可能なのだろうかと思い悩みました。
何ができるのかを順を追って説明するためにも、現在のWebの構築方法との
関係性を持たせて緩やかに移行してもらうためにも、現在利用されている
木の葉のようなファイルを項目情報ファイルから作成するスクリプトから
始めようと考えました。
このスクリプトを用意すれば項目情報ファイルに一つ一つ入力していくことと、
現状で使われている積み重なった木の葉のようなファイルを
一つ一つ作成していることとに連続性を持たせることができるため、
項目情報ファイルを作成する負荷そのものは軽減できないとしても、
せめて二度手間を避けることができるのではないかと考えました。
まず現状の編集の手法で生じている負荷を軽減できるスクリプトを
短時間で用意して項目情報リストの入力を促し、
その項目情報のリストの入力の進行と同時に、項目情報のリストを検索して
出力する機能や、用途に沿って成形して出力するための機能を盛り込んだ、
次段階のスクリプトの製作に時間をかけるのが望ましいと考えました。
化石燃料から電力を生成(GENERATE)するように、
項目情報を一括したリストから木の葉のようなファイルを生成(GENERATE)する、
そんな意味を込めてスクリプトの名前をGENERATORとしました。
蒸気タービンからガスタービン、高圧ガスタービンと
エネルギー変換効率の向上に知性を結集する高出力発電機の開発に携わる方々に
シンパシーを覚えたことも影響しています。
予定通り、まだ数の少ない項目情報リストから、
木の葉のようなファイルを生成するスクリプトは短期間で実現しましたが、
実際にはGENERATORから生成した木の葉のようなファイルが使われることは
一度もありませんでした。意図が伝わらなかったためでもあるでしょうし、
予想外に二度手間を苦にされませんでした。
また同じく短期間でGENERATORに検索機能を盛り込むことができたため、
の次の段階の機能が視野に入るようになってファイルを生成する
機能そのものへの必然性が薄れたことも一因です。
かくしてスクリプトの第一段階としていたファイルの生成機能は
早々にお蔵入りする憂目を見ました。
名前の由来であった木の葉のようなファイルを生成する機能は失われた今も、
その名残をGENERATORという名前に残して現在に至ります。