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Kyoto International Conference Hall 国立京都国際会館 |
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国立京都国際会館 設計:大谷幸夫/大谷研究室 Camera: 作成日: 最終更新日: 作成者: |
戦後の三大コンペの1つ 京都国立国際会館は、戦後のコンペ(公開競技設計)でとても画期的であったといわれています。かつてのコンペというものは偉い先生が自分の弟子にやらせて、それを選ぶという「茶番」なものであったわけです。その中でこのコンペは誰がどういう意見を出しながら審査したか、というプロセスまで公開するクリアーなコンペだったといわれています。
京都国立国際会館のコンペ応募数は195点。結局は大谷幸夫氏に決まったが、上位には菊竹清訓や芦原義信も残っていた。キーワードとして「日本的デザインの現代化」のアイディアが議論の中心になったのです。
さて、この建物。「稲掛け」とか「サザエのつぼ焼き」とか言われているようですが、皆さんはどのような印象を受けましたか?まあ、建物にニックネームを付けてもらうというだけでも幸せなことでしょう。
無骨にならぶ柱。「柱は垂直にたつものだ」という概念を吹っ飛ばしてます。ここは車寄せのエリアですが、単に垂直の柱だったらつまんない空間だったでしょうね。 時代的な影響かも知れませんが、どうもコルビジェテイストと言いましょうか?京都会館を見たときにも思ったのですが、なんか未完成のように思えるんですよ、この仕上がり。
さて、環境建築会議に出席する機会がありまして建物の中を見ることができました。クーラーなどの空調をなくして建物を設計しよう、というプレゼンテーションしながら、この会議室はクーラーでガンガンに冷やされています。5時間もここに座っていたら寒くて仕方がない。おかげさまで次の日に9度の熱を出しましたよ。(苦笑)言ってることとやってることのギャップがこうもあっていいのか?ボスコ・ビューラさん。
これは、防火シャッターですね。柱壁が斜めだと防火シャッターも斜めになるんですね。ちょっとおもろい。
中も想像どおり柱がこの状態になっています。カーキ色を基調としたじゅうたんと荒っぽいコンクリートの仕上げの組み合わせ。階段がとても心地よい上りやすさなんです。 |
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