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陶版により世界の名画を展示する野外美術館。1990年に大阪で開かれた「国際花と緑の博覧会」の安藤忠雄の設計によるパビリオン「名画の庭」で展示されていた陶板を移設したもの。ここもまた同じく安藤氏により設計。下の写真が花博当時のパビリオンで、コンクリート柱による空間構成でしたが、ここ陶板名画の庭はそれほど広い敷地ではなく環境も違うためか、花博のパビリオンとはずいぶんとその構成は変わってます。地上から地下2階までの空間を、スロープが折り重なって構成する立体回遊式庭園といえるもので、この複雑な空間構成がそれぞれのシーンを変化のある豊かなものにしてましいた。一番奥に当たる場所は地下2階で、突き当たりの壁には地上レベルから水を落とした滝があります。ここでは水の落ちる音だけが強く、他の騒音等が聞こえません。そのうえ、壁の向こうは植物園の緑があり、ここに居ると山中の滝壷にでもいるような錯角になります。 でも庭といいながら樹木は滝の上の部分だけです。この空間はコンクリートの彫像としてのしかけを見せている場所なのですから、植栽はない方がいいのは確かです。用途は庭園としての野外美術館ですから展示物を見せることが目的では?と思うのですが、コンクリートの壁とスラブばかりが目につきます。陶板以外にも野外彫刻も展示(企画展)されている。これは「あああ・・」な野外彫刻か? こんなものが地下2階の水面にありました。 陶板名画の庭 Garden of Fine Art 設計 安藤忠雄 用途 野外美術館 構造 鉄筋コンクリート 工期 1994 MAP 所在地 京都市左京区賀茂半木町 Back 0 |