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1999/11/04 Last renewal 2001/08/01
 記念舘は、南禅寺金地院内に仮住いしていた、日本画家橋本関雪が、大正五年に転居してきた自沙朴荘を、そのまま記念館としたもので、総面積は一万平方メートルあり、そのうち現在、記念館として登録されている部分が約六千平方メートルある。庭園は自沙村荘庭園として京都市より名勝に指定されており、3つの池を配した大きな庭園で、大文宇山を借景とした、池泉回遊式借景庭庭園の形式となっている。一部には中国風の建物があり、大画室存古楼、茶席憩叙庵、倚翠享、問魚享、持仏堂等が館内に散在しており、石造美術品も多い。陳列室は西端に位置し、関雪のスケッチ、下絵等の作品や、広く内外から収葉したコレクション、あるいは遺品等、美術資料の展示が行われてる。この庭園からは大文宇山の頂きが見え、大文字の借景を予め考慮されていたこたが伺える。ここからはその大文字山の如意ケ岳と東山三十六峰の山々である北白川山と月待山を見ることができ、庭園に配された3つの池に沿い小路を巡ればうっそうと茂った緑の中には塔や看仏、燈籠が見えてくる。平安や鎌倉の頃のものが多いらしく、この関雪という画家が、石造の美術品に愛着を抱いたことを、これら庭中の至るところで眼につく石造美術が語っていた。


橋本関雪記念舘 白沙村荘庭園 
Hasimoto Kansetu memory
用途 庭園(池泉回遊式借景庭庭園)
入館料 一般:700円 学生:550円
 
MAP
 
所在地 京都市左京区石橋町

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