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Carred Art'sフランス、ニームにおける指名設計コンペにより建設された現代美術&マスメディア資料館(CARRED’ART カレダール)。コンペの獲得者ノーマン・フォースターによる設計。紀元前3世紀の寺院(メゾン・カレ)の前が計画地であり、景観上この寺院に結びつきのあるものとして設計されている。建築は9m×9mのグリッドによりコンクリート円柱で構成。外周のほとんどはガラス張りだが、自然採光を調整するためのルーバーが設けられている。この建築は見た目もシンプルで色数もほとんど無いが、全体のプロポーションが優れていた。古代ローマの遺跡と現代建築、全く時代の違う造形が並ぶ場所であるのに違和感などは全くといっていい程ない。用途面でいうとパリのポンピドーセンターと同じなのだが、色使いは全く逆でこのカレダールは無色と言える。その分、周りの環境に馴染みやすくなったのだろう。このニームという街はフランスにおける最古のローマ時代の街であり、その頃の遺跡も多く残されている。この街にはそうした雰囲気があるせいか、派手な色を好まないのかもしれない。でも個人的な意見としてはこのカレダールに鮮やかな色彩があってもよかったのではないかと感じた。 Carred Art's カレダール 設計 ノーマン・フォスター Norman Foster 1984指名コンペ 用途 現代美術センター&マスメディア資料館 所在地 フランス ニーム Nimes, France Back |