成羽町美術館 NARIWA MUSEUM |
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DATA成羽町美術館 設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所 最寄の地図
作成日:1999年 11月
13日 最終更新日:1999年 11月 15日 |
この分厚いコンクリートの壁、硬そうでしょ?いや、確かに硬いんだけどね。この硬さとブ厚さがなんかとても強い意志のようなものを感じてしまうんですよ。でもね、昔のモノをちゃんと大切に保存されているところもあって、決して身勝手な建物ではないようです。岡山県内でもいろいろ賛否両論有るようでした。
これは、長いスロープによるアプローチです。この画面は角を曲がりきって、「さあ入り口へ」って曲がったところですけど、ここの角がとても鋭利なピン角でしたねー。切れそうでしたよ。んで、この写真の左側に緑いっぱいの山がすぐ側にあって、その緑が下の水面に反射して緑いっぱいってかんじでした。春には桜が咲くようなことも聞きましたが、満開になれば凄そうですね。水面の反射をうまく使って四季の自然をよりいっそう味逢わせてくれそうです。
これ、受け付け終わって展示室へ向かうところ。 光に向かって行きなさいと言われているようで(わしゃ、虫か)。こういうところも巧いですね。んでもって左側の吹き抜けに浮遊した感じで進みます。
はい、こちらが吹き抜けでございますです。ホラ、外は緑でいっぱいでしょ?おまけに水面にも反射して自然を建物の中に取り入れましたーって感じぃー。右手の窓からは太陽の光がピカーっとね。
おっと、1階からの吹き抜けも載せときましょう。 ここから外に出れますのでちょっと休んでそとに出ます。
はい、出ました。床が白くなっているのはエフロレッセンス(*注1)ではないでしょうか?う〜んちょっとひどいなー・・・。なんとかならんかったんじゃろーかなー。(あ、岡山弁が出てしもーた。許せ。)
どーも光による誘い方が巧いなーと独りブツブツ。
*注1:エフロレッセンス efflorescence 石材、コンクリートおよび煉瓦目地などの表面に浸出して結晶化した白い物質。セメントや煉瓦中に硫酸アルカリ、特に硫酸ソーダを多く含む場合に出やすい。軟石類は著しい損傷を受ける。透水しやすいコンクリートにも発生しやすい。エフロレッセンスは冬季の工事で目立つ傾向がある。「擬花」、「白華」、「鼻垂れ」などともいう。 < 「建築大辞典 第2版 彰国社」より引用 >
これは空中を歩いているような感覚でししょうか。気持ちいいです。
つーことで、この建物の中の喫茶室で、アイスコーヒーでも飲みながら半屋外をボーっと眺める。んで、外に出てみる。 この自動ドア動きがのろくてよかった。
これが、外のテラスから喫茶室を眺めたところ。左側からの天空光がやんわりと建物の中に入り込んで来るんですねー。一日ずっといると、太陽の光の線がコンクリートの壁にいろいろな表情を与えるんでしょうね。また、水を張っているから、光の反射や青い空・白い雲・緑の山・なども倍増して取り込まれてますねー。もちろん、良いことばかりではないですが。(鋭角に交わった壁の間には、虫達の集まり場所となって、クモの巣や虫の糞・死骸も多くありました。)でも、自然を取り入れた以上無菌室にする事は出来ないだろうし、一長一短は必ず存在するモノなんじゃないんすかねー???
この、拡散光が建物のいろんな部分で、人を誘い、建物に奥行きを持たせ、 「つぎぃ!」なる期待を持たせてくれるのですね。
以上!以上!
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