the ISHIBASHI junior high school
【建物情報】
場所 栃木県下都賀郡石橋町大字石橋
1130
問合せ先 0285-52-1130
交通案内 国道旧4号線を宇都宮から東 京方面へ南下。 石橋駅前の交差点を右折して まっすぐ行くと左手に見えてき ます。 所要時間はおよそ40分前後 (宇都宮から)
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栃木県下都賀郡石橋町にある石橋中学校です。 黒川紀章氏による設計で、概観からして他のそれとは違う雰囲気をかもし出しています。 畑に挟まれた道路を走っていると突然その場に似つかわしくない建物が現れるので、とても目立ちます。
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建物側面です。この長い階段兼スロープを登っていくとメインの2階昇降口となります。 その上部は外部に開放されています。内部から見ても非常に開放的ではありますが、職員の方の話だと冬季における寒さや、風の吹き込みに伴う砂、鳥(特に鳩)が入りこんできてしまうなど正直なところ使いづらいということでした。 |
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本校舎全景です。校舎の中央に大きく運動場へと開く門があり、生徒が勢いよく外へと飛び出していける環境があります。 建物の概観は花形ブロックの使用や、1階外壁の石材の埋め込みなど、どこか沖縄の建築物を彷彿とさせるテクスチャーが特徴的です。特に外壁は氏の設計である沖縄県庁舎を思わせずにはいられません。 |
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屋根は木造トラスでボールドを形成しています。 たまたま、いた職員の方の話だと内部は屋内運動場として利用されているとのことでした。 前後の棟をつなぐ橋などがとても印象的です。
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本校舎以外にも体育館などさまざまな印象的な建築が建ち並んでいます。 こちらは、おそらく部室長屋であると思われます。
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【関連リンク】 【参考文献】
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石橋中学校を訪れたのは大学の調査研究の合間であったため、時間がなかったことと、運が良かったのか悪かったのか石川さゆりさんがちょうど来ていた事もあり、内部見学はほとんどできない状況でした。 しかしながら、職員の方々は非常に親切で、有名建築を校舎として持っていることもあるのでしょう、対応も極めて的確に行って頂きました。 私的感想を言えば、敷地の横を流れる川と土手に作られているアメニティパークとのつながりがもう少し欲しく、さらに言うならば景色の中に突如として現れる建築よりも、景色になじむ建築であって欲しいという願望もあります。 しかしながら、その造形だけに関して言えばさすがと言わざるを得ないところでもあります。 また訪れる機会があればプランに関しても見てきたいと思います。 さらに、地域に関してみると石橋町は「グリムの里」として様々なグリム童話に出てくる様な建物が町じゅうにあること、エコ・ツーリズムにも並々ならない意欲を持っていることなどがあり、訪れる機会がある方がいるならば、建物だけでなくこのような町の取り組みにも目を向けていただければよいかと思います。
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作成日 2005.02.05
更新日時 2005.02.05
記事作成 KIKIS
撮影日