大阪梅田の地下街はものすごく巨大で、それに加え市営地下鉄谷町線、御堂筋線と阪神電車の駅まであります。京都人の僕としては、こういうごちゃごちゃしたところに妙に都会っぽさを感じてワクワクするものですが、毎日利用している人はどう感じているのでしょうか。
そんな地下都市を形成するには、空調設備が重要になってきます。
あっ、みなさん知ってますか。地下でバイトするときは3時間に1回は外気を吸って休憩するように奨められます。そりゃあんな空気の入換えも出来ない遮断された空間です。地下でタバコを吸う喫茶店に居ようものなら、健康に良いわけが無い。気分が悪くなった経験はありませんか?長居は禁物です。
さて、地上でその換気口を見てみましょう。貝が空気を吸うために水面に2本ニョキっと出しているかの様です。生物みたいですね。
どう頑張って撮影しても、全部同じような感じに見えますのでご勘弁を。
やっぱり設計は村野藤吾(むらの
とうご)氏。彼は用途にかかわらず何でもやるんですね。
毎度ながら粘土をコネコネして完成させたような、どこにも直線のない有機的デザイン。ハコモノ建築郡の中に、この換気塔はいろんな意味で輝いています。
有機的なデザインなのに材料が無機質の代表みたいなものを使用していることと、この突出した塔の高さと配置がなんとも意味深でじーっと眺めてしまいました。