Shunyo-do 春陽堂旧京都医師会館 |
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春陽堂 設計:武田五一 Camera: 作成日: 最終更新日: 作成者: |
高校時代には四条河原町上がった所の春陽堂レストランによく食べに行きました。餃子の王将系とでもいいましょうか、高くはないけど大して美味しくもない店。ファミレスのローカル版が春陽堂です。現在レストランは見かけませんねぇ・・どこにあるのでしょうか? この建物は春陽堂の本社屋。立方体なんですよ。だからどことなくつかみ所のない建物でして、見ていてとても不安定に見えます。立方体なんだから安定して見えるはずなのに、どうも完璧なカタチがゆえに逆効果なんです。正面がはっきりしないからなのでしょうか? 設計は武田五一。もとは京都医師会館だったとか。竣工は1924年。ちょうど分離派が騒ぎ始めた時代ですね。ごいっちゃんもコテコテ装飾の西洋建築に何か疑問はあったのでしょうか?この建物には彼が近代建築からの脱却を図ろうとしている要素が見え隠れしています。
まず、ピラスター(:Pilaster・・飾り柱・半埋め柱)の使い方が、いかにも飾りではなく構造体っぽく壁面より出しているところから東京中央郵便局や大阪中央郵便局のように現代建築への先駆と考えられる。そしてなによりも面白いのが、柱頭部分の装飾。このような模様は歴史上ありません。これぞまさしくデフォルメよ。(仏・・Déformer/英・・Deformation・・素材や対象を作者の主観によってゆがめたり誇張したりする手法) ごいっちゃんもいろいろ考えたんだろうなぁ・・「これからの建築はコレだ!」みたいな。この建物を見学するときはデフォルメ柱頭を見ることをお忘れなく。 |
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