地元の小学生からはプリン
と呼ばれているそうな。設計は京都工芸繊維大学の西村征一郎(にしむら せいいちろう)教授。この建物が出来る過程と、設計のこだわりをいろいろと聞く事が出来ました。(計画の授業だからねえ。)
西村教授の配布するプリントによると、城陽市の掲げる「感動」「交歓」「創造」のテーマを以下の建築設計の主旨・要旨として具体化してみた
そうです。以下のコメントに対してボロカス書いてるけど、先生もたてまえ上、そう書いた。
とおっしゃってたのであしからず。
なになに。
多様な建築形態や素材が、その特徴を表しながら、互いに協調しあう「交歓」のイメージの視覚化。
そんな事がありえるかいな。まあそう書いてあるから、その辺にふさわしい画像を1枚。
大都市の広場に寄り集うような求心的アプローチ。
まあこれは分かった。遠くからでも「あそこが入口だろう」というのは分かるから。
大規模複合施設をより親しみ易いものとするため、施設機能を素直に表現する形態に分節化。
確かにゴチャゴチャしてる。まあ外見の話やけど。
視線の交錯する空間による、市民コミュニティ意識への問いかけ。
あまりにもクサいセリフに引きました。こういうコンセプトを語るから、一般人が黙ってしまうのです。これまた真面目そうな学生がこれを真似して言うんです。まさしく「けむりに包まれた感じ」のまま、みんなは黙って聞き過ごす。「わけわからん!」って誰か言ってやれ。
弱者配慮の動線を魅力的なものとし、かつ普遍化。
あの地面にある黄色のポチポチしたアレのこと。床タイルの色に合わせて作ったということ。うんうん、すっきりしてた。取って付けたんじゃなくて、始めから考えているという設計は共感できる。一部の人からはあれは盲目の人が利用するのと、弱視の人も利用してるから黄色なんだよ。
という意見も。へぇ、知らなかった。こういうことをわざわざアピール文に盛り込むということは、まだまだ当たり前に配慮できない証拠でもある。
密度の濃い空間構成から家具、サイン、外構(都市公園)にいたるトータルデザインの展開。
特に駐車場は、上手く処理してあった。椅子の色1つまで細かくこだわりを持ってコーディネートした事を聞きました。
機能上必然的に多様性を持つ内部空間の相互貫入と統合化。
plan(プラン:平面計画)は見事に納まってる。
設備、仕上材等、空間の性能に応じた適切な仕様。
ramp(ランプ:斜路、スロープ)の画像を入れておいたで。ここの手すりは、デザインを考えながらも子供がよじ登って落ちない工夫がされている。要は、横に棒が並ぶようなものじゃなくて縦に並んでるから、子供が足をかけて上れないということです。そういう何気ないとこに気が配れるのは、やっぱり凄いなって思う。
容易なメンテナンスと部分制御可能な設備・管理システム。
写真撮ってこれば良かったなあ。子供のプレイゾーンの設備がむき出しになって色が塗ってあります。こんな程度のむき出し状態で容易なメンテナンス
と言い出したら、ポンピドーセンターは、どうアピールするのだろう。
とまあ、こんな感じでした。結構、人が入ってて賑わってたなあ。地元住民がおおいに利用している風景を見る事ができたで。活気ある複合施設でした。建物自体は面白かったですが、先生の配ったプリントには引きました。